韮崎市神山町にある、こんもりと盛り上がった塚の上に立つ一本桜です。樹齢約330年、幹周り3.6m、樹高17mの見事なエドヒガンザクラです。平成元年に韮崎市の天然記念物に指定されました。
「王仁塚(わにづか)」の名前の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の王子・武田王の墓という説や、その形が「わに口(仏具の一種)」に似ているからなど諸説あります。
残雪の富士山や八ヶ岳を背景に咲き誇る姿は、凛とした美しさで、訪れる人々を魅了しています。
今のところ、樹勢に大きな衰えは見えませんが、樹木医会で調べたところ、枝先に枯れた部分があり、花が咲く前の2022(令和4)年3月に、樹木の倒木予防、枝折れ時の落下予防などに効果のあるコブラロープで枝と枝を結束して補強しました。今後は、土壌改良なども提案していきたいと考えています。